第81回 ローカルデザイン研究会に参加してきました。
今回の講師は、建築家でj-sense代表の丸谷博男氏でした。
Japanese sense of space design「日本人の空間感性」と題して、日本の住居にみられる美意識を解説いただきました。
豊富な写真資料は見ただけで、その美しさがわかります。
やはり自分の中にも日本人の美意識が根付いていることを実感いたしました。
お話の中に、日本の感性に合った照明デザインがありました。
それは、道具に徹し、背景に徹するデザインの照明です。
シャンデリアのような存在感のあるものではなく、
点・線・面があるものの無に近いデザインで、板で構成された二次元のデザインです。
近年シンプルなデザインが流行していますが、日本古来のわびさびに通じるものもあります。
また、美しい比例もあります。
「木割り」などはその典型です。
黄金比や白金比とも異なります。
こうした原理は理屈では説明しづらいですが、誰もが美しいと感じます。
理屈によらない感性に訴えかけることも大切です。