第79回 ローカルデザイン研究会に参加してきました。
講師は高知県在住のグラフィック・デザイナー梅原真氏でした。
「(-1)×(-1)=(+1)」、「ローカルでマイナスと思われているものを個性として裏返す」をキーワードに、
最新刊『ニッポンの風景をつくりなおせ―一次産業×デザイン=風景』でも
紹介されている事例等についてお話しいただきました。
四万十茶や四万十地栗の例では地域ブランドの確立や、
メッセージを消費者にきちんと伝える商品開発について説明されました。
四万十新聞バッグ、砂浜美術館の例では、世界進出の話をされていました。
localとworldが点と点として対等につながる様子が紹介されました。
84プロジェクトでは「高知県は経済46番件でも、森林率84%は日本一」として、
地域でコンプレックスとされているものを発想の転換で宝とする取り組みについて話されました。
「一次産業がすべてのベース」と考える梅原氏は最後の締めくくりとして、
「豊かな発想を持っていることが豊かなこと」であるとおっしゃいました。