特別講演「論語とリーダーシップ」に参加してきました。
講師は作家・中国古典研究家 守屋淳氏でした。
『論語』を多数引用しながら、そこで説かれているリーダー像について解説がありました。
『論語』のリーダー像は、日本の家族的経営や東アジアのリーダー像の基本となっています。
日本では江戸時代や渋沢栄一によって浸透したといわれています。
西洋のリーダーは「自ら先頭に立って行動する」
「実務処理能力にたけている」ことが要求されるのに対して、
『論語』のリーダーは「自ら動かず、周囲の人間を使う能力にたけている」ことが要求されます。
さらに『論語』のリーダーに必要な資質は
①この人に従った方が良いと思える「徳」を持っていること
②人を見抜く目を持っていること
③適材適所の配置ができることです。
「徳」はよい行いをする訓練を積み重ねることで体得することができます。
また、「徳」を身につけるのに必要な要素として、以下の3点があります。
「知」:情報収集
「仁」:情報を判断し、方法を決める
「勇」:決めた方法を実行する