経営コラム


部分と全体

オブジェを作成する際には、二通りの方法があります。

ひとつは、パーツを作ってから組み上げる方法です。

もうひとつは、塊から全体を削りだしていく方法です。

部分と全体のどちらから作っていくかの違いです。

この違いは、経営を把握する際にも当てはまります。

 

部分と全体、どちらから始める方が正しいというものではありません。

部分を深掘りしていくことで、見えてくる問題もあります。

全体を把握することで、見える問題もあります。

大切なのは、バランスです。

木を見て森を見ずになっては困ります。

荒削りで、精度がないのも困ります。

状況に応じて使い分けることが大切です。

 

個人的には、全体から削り出す方が好みです。

荒々の全体像を元に、パーツを表現していきます。

その方が、流れがあり、ムダがありません。

 

一方、部分から作っていくと、抜け漏れが少なくなります。

最初に正しく設計図を描いておけば、緻密な作品ができあがります。

 

全体と部分を使い分けるバランス感覚が大切です。

 

【本日の質問】

あなたの会社では、部分と全体を使い分けていますか?

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