農商工連携支援コンサルタントスキルアップコース 第3回に参加してきました。
今回の研修テーマは、「地域食品のブランド化を再考する」でした。
講師は、財団法人食品産業センターの二瓶徹先生でした。
内容を要約すると、以下のような研修でした。
特に、「地域外の人材をその地域に呼び込む」「地域商品は開発よりも発掘」というキーワードは、
日ごろから私も心掛けていることなので、強く共感しました。
・食品製造業の特徴と現状について
・農水省が進める農商工連携・6次産業化の考え方について
・中央省庁における地域ブランドの定義の違い
-経産省の「地域外の人材を呼び込む」という考え方は重要である。
・自治体や業界団体が進める地域食品認証制度は125もあり、消費者に対するアピールという本来の機能を果たせていない。
・フランスのAOCは、「消費者の信頼の証」になり、「生産者の自身と誇りの証明」にもなっている。
→日本でも、食品を識別する手段を整理し、フランスのAOCのように取り組みを進める必要がある。
・地域食品は新たに開発するよりも、地元にあるものを発掘することが大事である。
・小売業の取引条件は6掛けが主流である。
・これからのブランド形成には、特に明確な基準と第三者認証システムの構築が不可欠である。
・本場の本物の取り組みについて
-認証を受けた地域間のおいても、思いの違いにより、結果に大きな差がでている。
また、後半に地域食品のマーケティングのケーススタディがありました。
アプローチの仕方は様々で、コンセプト作りから始める方のほか、プロモーションに注力する方もいらっしゃいました。
短時間でしたが、多様な視点からの意見を聴けて、面白かったです。