計画目標を立てるのは苦手という声をよく聞きます。
立ててもその通りにならないから、立てるだけ無駄だという人もいます。
適正な数値が分からないという場合もあります。
本音では、高い計画を立ててしまうと今以上に頑張らなければならないので、立てたくないということもあるかもしれません。
計画目標を立てる上でしなければいけないことを考えると、最後の本音が一番的を射ています。
計画目標は数字合わせの作業ではありません。
文字通り、目指すべき数字です。
そして、その目標を達成するための行動目標まで落とし込まれていなければいけません。
行動目標まで落とし込むためには、数字を分解する必要があります。
例えば、全社で5年間で200億円達成するとします。
まずは、各事業部(営業部)が5年間でいくら達成するかに分解します。
ここでは、A事業部は50億円とします。
それでは、各年ではいくら達成しなければいけないのでしょうか。
単純に平均して10億円とすることもできますし、徐々に増やしていく方法もあります。
仮に初年度は9億円とします。
そうすると、一月当たりでは7500万円となります。
これを、各商品や取引先ごとに割り振ります。
B商品で1000万円達成しなければならないとなると、各取引先でいくら達成しなければならないかを考えます。
C社に300万円というところまで落とし込めると、具体的な営業戦略が見えてくるはずです。
300万円達成するためにしなければいけないことが、行動目標になります。
当初打ち出した数字があまりにも現実的でなければ、修正すれば良いだけのことです。
どうしてもその目標を達成しなければいけないのであれば、そのためには何をしなければいけないのかを真剣に考えます。