なにか考える際には、現状が前提となります。
これまでの経験をもとに仮説を立てて、データ検証を行います。
改善活動はこれでも十分ですが、革新を起こすのは難しいです。
これまでと違うことをしようと思ったら、視点を変えなければいけません。
一段高いところから俯瞰をしたり、視野を広くして全体のつながりを見たりします。
例えば、パソコンに欲しい要素をアンケートしたとします。
その結果は、「処理が速い」「スタイリッシュな見た目」「持ち運びやすい」といったものが上位に来るかもしれません。
こうした要素を備えたパソコンを開発したとしても、他社との差別化は難しいです。
なぜならば、これらは誰もが望むことで、他社も手をつけているからです。
これらの要素をつないで、新しい価値を提供する必要があります。
例えば、「できるビジネスマンがカフェで使うPC」というコンセプトで商品開発をすることもできます。
コーヒー片手に仕事をすることを考えて、防水機能を追加することも考えられます。
個々の機能を訴求するのではなく、視点を変えて新しい価値を提供できなければ、他社との差別化は図れません。