経営コラム


見知らぬ人とのコミュニケーション

『水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン』を読んでいたら、
「見知らぬ人とコミュニケーションをすることを今の人は面倒だと思っているのではないか」という主旨の指摘がありました。
確かに私も電車のコンパーメント席は敬遠しがちです。
しかし、仕事柄初対面の人ともよく話をします。
また、チャットなどを利用して、それこそ顔を見たこともない人とも話をすることがあります。
つまり、見知らぬ人とのコミュニケーションを嫌がるのは、面倒くさいからというよりも、
何を話題にして良いのか分からないということが原因ではないでしょうか。

よく天気などの話題は人に話しかけるときに有効といいます。
それできっかけを作ることはできますが、さらに会話を続けるためには何か共通項を見つけていかなければなりません。
仕事やインターネットのチャットでは、予めテーマが決まっているので、そのテーマに沿って話を進めることができます。
お互いのコモングラウンド(共通の理解)があるので、会話がしやすいのです。

見知らぬ人同士のコミュニティを作る際には、関心のあるテーマを設定するなど、コモングラウンドの整備が必要です。


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