ガラパゴス携帯に代表されるように、付加価値を高めようとすると、様々な要素を詰め込みがちになります。
あれもこれも詰め込んだ結果、オーバースペックで、誰も欲しくないというのは、よくあることです。
オーバースペックであっても、機能を果たせるのであれば、問題ないようにも思えます。
要素を詰め込みすぎると売れなくなるのは、作り手と買い手の意識の差にあります。
作り手が多数の要素を詰め込もうとするのは、買い手のニーズが分からないからです。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる方式で、当たりそうなものを詰め込んでいきます。
いわば、各要素は並列ORの関係です。
並列で横に広げることで、どれかが当たればと考えています。
ところが、買い手からすると、各要素は直列ANDの関係に見えます。
犬も猫も好きというのは、犬か猫のどちらかを好きではなく、犬と猫両方好きな人と考えます。
そのため、要素を詰め込めば詰め込むほど、該当するターゲットが少なくなります。
提供価値を考えるときには、顧客が真に欲しがっているものを徹底的に考えなければなりません。
量で勝負するのではなく、研ぎ澄ました一撃が必要です。
【本日の質問】
あなたの会社では、良かれと思って、要素を詰め込みすぎていませんか?
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