経営コラム


自分の手を動かしてみる

先日、支援先の方から、次のようなことを言われました。
「最初に、店頭在庫を毎日記録するように言われた時には、この先生にはついていけないと思いました。」
「でも、毎日数字をつけることで、商品の動きがよく分かるようになりました。」

この会社では、商品在庫を適正化することでロス率を改善しています。
今では、システム化を検討して、さらに効率化を進めようとしています。

この事例のポイントは、実際に自分の手を動かして、在庫管理をしたことにあります。
今では、POSなどの便利なシステムがありますので、それほど苦労しなくても、在庫の動きを見ることができます。
しかし、自分で苦労をすることで、見えてくることがあります。

手作業で集計をすると、集計作業の過程が見えるようになります。
上記の例で言えば、在庫の変化や偏りが、日々の数字の変化を通じて見えるようになります。
自分で毎日記入していると、その変化はよく分かります。

また、自分で数字を記入することで、そのデータへの関心が強くなります。
ただ与えられただけのデータは、一通り眺めて終わってしまうかもしれません。
自分で苦労をすると、その分数字に対する注意も強くなります。

システムを導入する前に、まずは自分の手を動かしてみることも大切です。

【本日の質問】
あなたの会社では、自分の手を動かしていますか?


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