「最近の人は決めることをしない」という声をよく耳にします。
とはいえ、日常生活でも何らかの決断は迫られます。
最も身近な例で言えば、お昼のメニューを決めるのも決断です。
となると、「後々責任問題となるような決断を避ける」というのが正確な表現です。
責任問題を避ける背景としては、減点主義がよく挙げられます。
何もしなければ、減点もされないという考え方です。
しかし、結果が出てから原因検証をした際に、決断をしなかったことが原因であると分かれば、そこを減点すれば良いはずです。
現在の減点主義では、何もしないということは評価の対象になっていないようです。
これが、制度上の最大の問題ではないでしょうか。
責任問題となるような決断をするためには、勇気が必要です。
その一歩を後押しするのは、自信や確信です。
自信や確信を生み出すには、熟考が必要です。
様々な選択肢を吟味した上で、大丈夫だと思うものを選ばなければなりません。
それは、大変な作業で胃が痛くなることもしばしばあります。
できれば、そのようなことはしたくありません。
しかし、成り行き任せで成功するためには、強運が必要です。
大概の人はそこまでの運はありません。
成り行き任せであらぬところにたどり着いた時には後の祭りです。
そこから、正しい道に戻るにはとてつもない労力が要ります。
問題を後伸ばしにしていると、後で大変なことになります。