ワンマンと呼ばれる社長の特徴のひとつに、相手に考える時間を与えないことがあります。
自分が一方的に話して、相手の意見を求めません。
求めたとしても、突然質問をして、すぐに回答がなければ、また話し始めます。
そして、従業員は何も意見を言わないと嘆きます。
どんなに優秀な人であっても、自分の意見を述べるには、考える時間が必要です。
与えられた情報をまとめて、それを自分なりに理解・分析した上で、ようやく考えがまとまります。
さらに、自分の考えを相手に分かりやすく伝えるための思考の時間も必要です。
瞬間的に話せる人はいません。
相手の意見を引き出すのが上手い人は、間の取り方が上手です。
話の途中で間を取ることで、相手は情報を整理することができます。
情報を整理しながら聞くことができれば、自分の考えをまとめやすくなります。
また、相手の沈黙を待つこともできます。
相手が沈黙している時間は、相手が考えている時間です。
沈黙に耐え切れずに、相手に催促したり、また自分が話し始めたりしてしまっては、相手の考える時間を奪ってしまいます。
相手の意見を引き出したいのであれば、相手に考える時間を与えることが必要です。
【本日の質問】
あなたは、相手に考える時間を与えていますか?