穂村弘トークイベント 「言葉と属性」に参加してきました。
これは現在21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「“これも自分と認めざるをえない”展」の関連イベントです。
歌人である穂村氏の感性豊かな観察に基づくお話は非常に面白く、何度も大笑いしてしまいました。
穂村氏は「属性」を「魂がふきだしている部分」と定義されました。
人の言葉や行動を見ると、その裏側にある世界が見えます。
例えば、配偶者のことを第三者に話すときに何と呼ぶかで、二人の関係性が見えてきます。
配偶者の呼び名が多数あるのは、なかなかしっくりとくる表現が見つからないためと穂村氏は分析をします。
こうしたニュアンスは翻訳不可能な微妙なものです。
また、自分の関心ごとはよく覚えているものなので、
何をよく話すかで、その人がどんな興味を持っているのかが見えてきます。
一方で言語化できなくても感じる属性があります。
例えば、沿線や駅によって住民の特長や傾向があります。
時代属性もあります。
人の名前を見ていると、その子に託された希望が見えてきます。
言葉から属性を探るのは大変楽しい試みでした。