経営コラム


短文で伝える

プレゼンテーションや報告書など、誰かに説明をする際には、短文で構成したほうが良いと言われます。
これは、言葉の処理能力と、日本語の構造に由来します。

言葉は、直列にしか処理ができません。
画像は、並列処理が可能です。
例えば、一枚の絵があります。
複数の男女が、それぞれ手に楽器を持ち演奏をしています。
この絵を見た人は、誰が何の楽器を持っているか、同時に認識することができます。
ところが、これを言葉で説明しようとすると、右端の男性はバイオリンを持っていて、その隣に人はチェロを持っているといった具合になります。
ようするに、言葉で説明する際には、一つ一つ順番に行わなければなりません。
それは、聞き手も同じことです。
耳に入ってきた順番にひとつずつ理解していきます。
そのため、入ってきた情報が長いと、理解している途中で混乱を生じます。
その混乱を防ぐには、短文で相手が簡単に処理できるように伝えなければなりません。

日本語は、主語が省略されたり、動詞が最後に来たりします。
そのため、文の終わりまで読ま(聞か)ないと、全体像が理解できません。
文が長ければ長いほど、終わりに辿り着くまでに処理すべき情報が増えます。
これも混乱の原因になります。

相手をけむにまくのであれば、長文が有効です。
しかし、相手の理解や協力を求めるような場面では、短文で分かりやすく伝えるほうが有効です。

【本日の質問】
あなたは、短文で伝えていますか?


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