経営コラム


相手と良好な関係を築く

ゲーム理論と呼ばれるものがあります。

相手との駆け引きにおいて、経済的合理性を示したモデルです。

このモデルの有名なところは、人は必ずしも経済的合理性のある行動を取らないということです。

それは、相手との関係性を考慮するためです。

 

一度限りの取引きであれば、相手を裏切ることも可能です。

しかし、恒常的に取引きをする相手であれば、一度の裏切りがその後の関係性を打ち砕いてしまいます。

そのため、中長期的な利益を考えると、相手を裏切るという行為は取りづらくなります。

 

また、相手と良好な関係を築きたいと考えていると、強く出れないものです。

相手に奉仕をすることで、相手に好意を抱いてもらいたいと考えます。

このとき注意しなければいけないのが、相手がその好意に価値を感じているかどうかです。

値引きをすれば喜ぶと考えて、一方的に値引きをしたとします。

そうすると相手は、信頼できるパートナーとは考えず、都合の良い取引先と認識します。

これでは、良好な関係とは言えません。

関係性は、あくまで対等で、win-winであるべきです。

そのような関係を築くためには、自分がしっかりと提供価値を打ち出すこと、その価値が相手のメリットになっていることが必要です。

 

【本日の質問】

あなたの会社では、相手と良好な関係を築いていますか?

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