吉野家の牛鍋丼を食べました。
普段はこうしたお店で食事をしないのですが、この商品は気になっていたので早速食べてみました。
味付けはやや濃いめでしたが、野菜や豆腐も入っているので比較的食べやすかったです。
280円であれば納得のいく内容ではないでしょうか。
今回の商品ポイントは280円という価格設定と、牛丼ではないという点にあると思います。
他社が牛丼を値下げする中で、吉野家も低価格商品を打ち出す必要がありました。
そこで、今回の280円商品の投入になったと考えられます。
そして、最大のポイントは牛丼の値下げではないということです。
牛鍋丼の牛肉の一部にはオーストラリア産の牛肉が使われているそうです。
吉野家はBSE問題のときに、「アメリカ産の牛肉を使用しなければ、自社の牛丼の味を守れない」ということで
牛丼の販売を休止した経緯があります。
オーストラリア産の牛肉を使用した商品は牛丼ではないということです。
このこだわりには感服します。
自社のアイデンティティを明確にし、ブレない経営をすることが
不確実な局面を乗り切る際に最も重要ではないでしょうか。