経営コラム


点をつなぐと全体像が見えてくる

2つの点をつなぐと線ができます。
3つ以上の点をつなぐと面ができます。
点と点の間に、新しい点を打つと、線が濃くなります。
多くの点をつなぐほど、形がはっきりとしてきます。

これはビジネスでも同じです。
先に押さえるべき点を押さえると、形を作りやすくなります。

商品企画をする際には、ターゲットと提供価値を決めると、商品の方向性が見えてきます。
ここに自社の強みなどを重ねると、さらに輪郭がはっきりとしてきます。
ある程度の形が見えたら、具体化していきます。
例えば、お菓子を開発するのであれば、焼き菓子にするのか生菓子にするのかを考えます。
形が見えてくると、抜けている点が分かってきます。
お菓子の例で言えば、商品に使用する素材や味、形、量、パッケージなど色々と詰めなければならないことがあります。
それらをひとつずつ検討していくことで、商品の企画が煮詰まってきます。

また、ある程度形が決まってくると、枠からはみ出す点が出てきます。
こうした点があると、商品が完成した際に、欠点になることがあります。
はみ出していると気づいたら、修正をしなければなりません。
形が見えているからこそ、はみ出していることに気が付きます。
ぼやっと点が集まっているだけでは、どこがはみ出しているのか分かりません。

ひとつひとつの点を吟味して、全体として美しい形をつくり上げることが大切です。


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