経営コラム


段階的成長とインプット

成長は一直線ではなく、踊り場のある段階的なステップです。
それは、成長度合いに応じて、求められる知識やスキルが異なるからです。
要求に応えるだけのインプットがなされなければ、その場で停滞することになってしまいます。

例えば、企業におけるキャリアアップで考えてみます。
プレイヤーの間は、自身の担当する業務に関する知識やスキルを磨けば成長できました。
主任クラスになると、後輩の指導という仕事も増えますが、基本的には業務に関する知識でカバーをできます。
しかし、人に教えるというスキルも求められるようになるので、うまく教えることができないと、次のステップに進むのが難しくなります。
課長クラスになると、マネジメントの知識やスキルが求められます。
これは、現場業務の知識やスキルとは、異なるものです。
意識的にインプットしていかないと、プレイヤーとしての業務の中では身につきません。
そのため、管理職になるところで、大きな壁ができてしまいます。
さらに、部長クラス、役員クラスになると、新規事業の創造や対外的な交渉能力も求められます。

今日では、年齢給による昇給はあまり見込めなくなっています。
役職が上がらないと、給料も上がらないと考えるのが妥当です。
そうなると、自分のライフプランに応じて、キャリアプランも設計し、逆算的に(バックキャスティングで)インプットを行うことが必要になります。
企業としてそのような教育プランを設計していれば良いのですが、中小企業ではそこまでの準備はできていないことがほとんどです。
よって、自分で動く、勉強する必要があります。

次のステージを見据えたインプットが、今後ますます重要になると私は考えています。

【本日の質問】
あなたは、計画的なインプットを行っていますか?

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