The last drop makes the cup run over.という英語の表現があります。
まさに、ギリギリまで堪えていた状態が、最後のひと押しで動き出すイメージです。

営業で言えば、クロージングの段階です。
顧客の決断を促す最後の提案になります。
このとき大切なのは、顧客が何で躊躇しているかの見極めです。
金額で迷っているのであれば、値引きも一手です。
しかし、費用対効果で迷っているのであれば、効果を数値化して見せることのほうが有効です。
資金繰りを気にしているのであれば、分割払いを提案することもできます。
安易な値下げではなく、顧客の琴線に触れるひと押しが必要です。

人が辞めるときも、このような状態です。
積もり積もった不満が、何かの拍子に爆発します。
このきっかけは、様々です。
本人のプライベートかもしれませんし、仲間の何気ない一言かもしれません。
必要な人材が引き止めて欲しくて相談したのに、受けた側が最後のひと押しをしたという事態は、避けたいものです。

相手の状況を見極めた上で、適切な最後のひと押しをすることが、大切です。

【本日の質問】
あなたは、適切な最後のひと押しをしていますか？