統一地方選挙後半戦が、始まりました。
街中で街宣車などをよく見かけます。
候補者の方々の訴えを聞きながら、ここ一年間ほど考えていることを書き出して見たいと思います。
これまでの政治家の役割は、市民の声を行政に届けることでした。
お役所仕事と揶揄されるような時代には、それには一定の役割があったと思われます。
しかし、今日では行政も姿勢を改め、自治体3.0のような開かれた役所を目指すようになってきました。
今後、役所が直接市民の声を聞き、施策に反映させていく方が、理想的だと思います。
市民一人ひとりが自分の街のことを考え、街の課題を解決していかなければ、複雑化し過ぎた今日の問題は対応できません。
そうなると、政治家に求められることも変わってきます。
ただ支持者の声を聞き、彼ら彼女らに都合が良いように働きかけるだけでは、街全体は良くなりません。
そもそも、役所が直接話を聞くようになれば、ただのパイプ役はいらなくなります。
自分の存在感を示すために、わざと反対をしたり、問題点を作り上げたりする人はどこにでもいますが、それでは全体最適になりません。
これからの政治家に求められることは、人と人、人と地域、地域と地域をつなぐコーディネーターやファシリテーターではないでしょうか。
役所が直接話を聞くと言っても、限界があります。
そもそも、役所の仕事もどんどんと増えているので、すべてを捌き切ることは難しいと思われます。
そのようなときに、市民の中に入って、話を整理したり、意見対立を調整したりする人が必要になります。
調整役には、それなりの専門知識が求められますので、プロとして高いスキルや知識を持った政治家は不可欠です。
街の将来や全体最適を考えながら、客観的に判断できる存在が、これからの日本には必要です。
このような新しい考え方を持った政治家の方々が増えて、地域や日本を元気にしてくれることを期待しています。