会社によって、数値管理の度合いは様々です。
全く管理できていないところもあれば、各種指標が計算されているところもあります。
指標が計算されていても、経営に反映されていないところもあれば、反映されていないところもあります。
私が最ももったいないなと思うのは、指標まで計算されているのに、経営に反映されていない会社です。
データの管理や指標の算出にはそれなりのコストがかかります。
コストをかけながら、付加価値が生み出せていないというのは、本当に惜しいことです。
指標を見る際には、長期的視点と短期的視点があります。
長期的に見る場合には、トレンド(傾向)を確認します。
右肩上がりなのか右肩下がりなのかで、取るべき対応は異なります。
細かい数値の上下を見るのではなく、なだらかな傾きに注目します。
短期的に見る際には、異常値に注目します。
例えば、ある指標の目標値を50%に設定したとします。
49.5%や51.0%であれば、さほど心配はいりません。
問題になるのは、35.9%であったり、62.8%であった時です。
結果が良かったにしろ、悪かったにしろ、このような異常値には、何らかの原因があります。
その原因を突き止めて、対応をしなければなりません。
指標の分析に多くの時間を割く必要はありません。
長期的なトレンドや異常値を確認して、その対応に時間を費やすことが大切です。