経営コラム


心理的価格

『プライスレス 必ず得する行動経済学の法則』を読みました。
様々な心理実験とともに、心理作用が価格に及ぼす影響について説明されています。
中でもアンカリングについて、多くのページが割かれていました。
アンカリングは効果的に用いれば、売り手の望む価格で販売することも可能になります。
松竹梅の価格設定などが有名です。

本書ではあまり取り上げられていませんでしたが、アンカリングには負の作用もあります。
例えば、不毛な値引き合戦です。
従来よりも低い価格が提示されれば、それが新しい判断基準となり、
それまでの価格は高いと判断されてしまいます。
このスパイラルから抜け出すためには、他の商品と比較されないようにするしかありません。
新たな価値を見出して、市場を変更する等の戦略が必要です。

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