経営コラム


役割を明確にする

組織力の弱い企業を見ていると、いくつかの共通点があります。
その中の一つに、各部門や従業員の役割が明確になっていないことが挙げられます。
そのような組織では、組織図もありませんし、職務記述書もありません。
結果として、指示命令が徹底されなかったり、責任が不明確になったりします。

このような組織では、誰が誰に指示をするのか、その流れが明確になっていません。
そのため、複数の上司から指示をされることもあれば、上位の決定が現場まで伝わっていないこともあります。
いずれにしても、組織としてのスピードや柔軟性を失ってしまいます。
ひどい場合になると、他部門に口出しばかりをして、自部門の仕事を全うしていないこともあります。
こうなると、部門間で対立が起こり、組織として大きな力を出すことができません。

組織内の役割を明確にするためには、まずどのような機能が組織には必要かを明確にします。
その上で、どの部署(誰が)どの機能の責任者となるのかを決めなければなりません。
責任部門は課せられた機能を全うします。
他部門はその部門の決定を尊重しなければなりません。
部門間で対立がある場合には、業務の流れの前後の部門で調整することも必要になります。
定期的に部門間で意見交換をし、セクショナリズムを防がなければなりません。

役割を明確にして線引きをすることで、一人一人の責任が明確になり、効率良く働くことができます。


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