経営コラム


幕の内弁当と残り物弁当

出典を忘れてしまいましたが、幕の内弁当が日本の美の一つとして外国で紹介されていました。
お弁当箱に整然と詰められたおかずの美しさや味の調和が評価されています。
ひとつひとつのおかずも、食べやすいように形状が工夫され、味付けにもこだわりがあります。
そのようなおかずがバランスよく配置されています。
すべてが計算に基づいて作られたお弁当です。
食べる人のことを考えて作られたお弁当です。

色々なおかずを詰めあわせたお弁当には、残り物弁当もあります。
家庭などで夕飯のおかずなどを詰めあわせて、昼食に持っていくようなものです。
これはこれで美味しいです。
2日目になると味が馴染んだり、好きなおかずだけ詰まっていたりして楽しさもあります。
しかし、これらは計算されたものではありません。
作り手の都合で作られたお弁当です。

どちらも複数のおかずを詰めたお弁当です。
しかし、前者は不特定多数の人を喜ばせることができ、後者は特定の人を喜ばせることができる点に違いがあります。
ビジネスと家庭の違いはこのようなところにあります。


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