経営コラム


差別化のための競合調査

『孫子・謀攻』に「彼を知り己を知れば百戦殆からず。」という有名な言葉があります。
敵のことと味方のことを良く知れば、負けることはないという意味です。
ビジネスに置き換えれば、3C分析にあたります。

敵を知るというのは、なかなか難しいです。
相手のビジネスモデルの核となっている部分は、外からでは見えないことがあります。
しかし、製品のように世の中に出ているものであれば、調査をすることができます。
その場合の「彼」とは「世の中」になります。

世の中にはたくさんの製品が溢れています。
消費者は製品の洪水の中から、商品を選びとります。
キラリと光る何かがなければ、自社の製品を手にとってもらえません。

世の中の傾向を探り、どこで差別化を図るかを考えるためには、競合調査が不可欠です。
競合調査をすることで、現状が整理されます。
流れをよく見ると、差別化できそうなポイントが見えてきます。

競合調査の最も簡単な方法は、実際に使用してみることです。
そして、評価項目にそって点数をつけます。
複数人でチェックして平均を取ると、バイアスがかかるのを避けることができます。
点数付けたらグラフにしてみると、全体像がよく分かります。
自社製品も同時にチェックしてみると、全タイの中での立ち位置が分かります。

競合他社の製品を実際に使ってみることなく、自社が一番と思っていると、井の中の蛙になってしまいます。


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