新宿区西落合にある二葉苑で行われている、大染色祭に行ってきました。
こちらの会社は、江戸染物を活用したアクセサリーやインテリアも制作しており、以前展示会で見たときから気になっていました。
今回の大染色祭では、全部で8種類の染物体験ができます。
その中から、泥染めを体験してきました。
泥染めとは、大島紬で使われる手法で、1300年ほど前から行われているそうです。
今回は、Tシャツを水洗いした後、石灰液に浸し、車輪梅を発酵させた液につけ、泥に浸す作業の繰り返しでした。
本場では、車輪梅の発酵液に20回程度、毎回液を変えながら染色してから、泥に浸すそうです。
車輪梅の酸性と泥の中の鉄分が反応することで、独特の茶色に染まるとのことでした。
実際に行ってみると、かなりの重労働です。
車輪梅の液につけると、赤みがかった色に染まります。
それを泥の中に入れると、紫色に変わります。
この色が変わった瞬間は、驚きがあり、ワクワクする瞬間でした。
持ち込まれたTシャツの素材や、回数、工程の違いにより、同じように染めていても、
藍のような紫に染まった方もいれば、赤みの強い紫に染まった方もいます。
このような多様性も、天然染めの面白さです。
帰宅後にお酢を使って一晩色止め作業が必要とのことでした。
乾くにつれて茶色になり、数回洗うことで色が抜けてきて落ち着くとのことです。
どのような色になるのか非常に楽しみです。
絞り加工をされている方もいて、千差万別でした