「多様性」は、今日の重要なキーワードです。
不可欠な視点ですが、実行は難しい概念です。
どのように「多様性」を実現していけば良いのか、私なりに考えてみます。
「多様性」実現の最大のポイントは、「適度な距離感」にあると考えます。
歩み寄りが強調されがちですが、多様な価値観をひとつにまとめることはできません。
無理にひとつにするよりも、お互いに共存できるポイントを探るべきです。
ポイントを探るためには、相互理解が不可欠です。
対話のテーブルに、お互いの距離を縮める必要があります。
しかし、相手に理解を求めることと、相手の考え方を変えさせることは、異なります。
お互いに譲歩すべきところはして、納得できる妥協点を探らなければなりません。
もうひとつのポイントは、全員参加でなくて良いことだと思います。
やりたくない人はやらなくても良いだけでなく、やりたくてもチームの基準に満たなければ参加しないことも必要です。
例えば、サッカーチームで考えてみます。
エースストライカーだけでは勝てません。
パスをつなぐ人、ディフェンスをする人、様々な役割があり、その適正にあった人が求められます。
ポイントは、「適正」です。
レクリエーションであれば、上手い下手関係なく、みんなで楽しむことが大切です。
一方、ワールドカップ優勝となると、高い技術が求められます。
どんなに参加したいと思っても、世界で戦えるだけのレベルがなければ、参加すべきではありません。
相手の要求水準を理解せずに、自分の要求だけ押し通すのは、ただのわがままです。
真剣勝負のゲームもあれば、親睦のためのゲームもあるというように、多様な選択肢があり、どこかに自分の居場所を見つけられることが重要です。
多様性の本質は、相互理解と尊重であり、何でも認めるというのは違うというのが、私の考え方です。
【本日の質問】
あなたにとっての多様性とは、どのようなものですか?
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