岩手県釜石市で行われた東の食の会の地域会合に参加してきました。
会合の前に市内を回りましたが、ようやく片付いてきているといったところで、瓦礫の山や解体されずに残った建物も見られました。
復興はまだまだこれからといった感じです。
それでも、お集まりいただいた生産者の方々は、復興に向けて前向きに取り組んでいらっしゃいました。
色々と素晴らしいお話をお伺いしたのですが、詳細をご紹介できないのが残念です。
今回の会合では、販路の確保についてが話題になりました。
震災および風評被害により、販路を失う一方、応援により新たな販路も開けたとのことです。
商品づくりにこだわりを持っていたり、震災前からお客様との関係づくりをきちんと行ったりしていたところは、販路を維持できているようです。
また、復興後のにわか消費に左右されず、大切にしなければいけないお客様も見極めていました。
こうした方々を今後も支援していきたいと気持ちを新たにしました。
風評被害に関しては、農産物が一段落して、水産物に放射能の関心が移ってきているとのことです。
全ロット検査を行うことで信頼を得ている一方で、コスト負担にもなっているようです。
風評被害が収まるまでその商品の扱いを止めた取引先もあるそうです。
その理由が、代替業者を使ってしまうと、その生産者さんの商品を再び扱うのが難しくなることを懸念したためと聞いて、
いかに強い関係が築かれていたかと感心しました。
現状を受け入れ、これまで築いてきた礎の上に、新たな挑戦をしている生産者の方々の姿を見て、本当に素晴らしいと思いました。