古典経済学などでは、労働賃金と商品価格は比例すると考えられていました。
今日でも、製造原価に一定の利益率を乗せて価格設定をすることがあります。
価格設定の方法としては分かりやすいですが、それが売れる価格かどうかは、別問題です。
今日の消費者は、自分なりの価値観を持っています。
その価値観に基づいて、いくらまで支出できるかという尺度も持っています。
この尺度に合わない限り、購買にはつながりません。
そのため、顧客が払っても良い思える価格に収まるよう、コストも調整しなければなりません。
きつい言い方ですが、ビジネスでは努力賞はありません。
どんなに頑張ったとしても、顧客に価値を感じてもらえなければそれまでです。
手作業で作ったものよりも、機械で作ったもののほうが安価で質が良ければ、そちらが選ばれてしまいます。
繊細な違いも、顧客に理解してもらえなければ、評価してもらえません。
違いが分かる大人を育成する必要があります。
僅かな違いが、大きな感動を生むことができれば、購入につながります。
大切なのは、どれだけ時間をかけたかではなく、どれだけ価値のあるものを作れたかです。
【本日の質問】
あなたの会社では、価値ある商品を適切なコストで製造できていますか?