経営コラム


制約条件とうまくつきあう

社会や組織で生きている限り、制約条件はつきまといます。

多くの人が同時に動いているので、お互いにぶつかってしまうこともしばしばです。

衝突そのものが制約になることもありますし、それをコントロールするためのルールが制約になることもあります。

本当に一人で生きるということは不可能なので、制約条件とうまくつきあっていく必要があります。

制約条件を禁止と捉えると、自由度はどんどん下がります。

自分のやりたいことがあっても、壁にあたってしまいます。

一方、制約条件にあたるまでは何でもできると考えると、少し自由度が増えます。

走り回ることはできなくても、自由に手足を動かしたり、散策したりすることはできます。

まずは、制約条件の中でできることをしていきます。

そのうえで、どうしても克服しなければならない制約条件があれば、変えるための努力をしていきます。

制約条件は、長い歴史の中で積み上げられたものです。

まずは、何がどのような制約条件になっているのかを確認します。

やみくもに動いて壁にぶつかっていた場合でも、状況を確認することで道が拓けることもあります。

壁をどかすためには、周囲の協力が必要です。

まずはお互いに何を大切にしているのか、何が問題になっているのかを理解します。

状況を共有できたら、妥協点や協力できることを探っていきます。

一歩譲り合うだけで、解決することもあるかもしれません。

壁そのものをなくすのではなく、協力して乗り越えることもできるかもしれません。

大切なのは、どうすれば自分たちの目的を達成できるかです。

そのための大前提として、目的が共有されていることが必要です。

制約条件を敵とみなすのではなく、うまくつきあいながら進んでいくことが肝要です。

【本日の質問】
あなたの会社では、制約条件とうまくつきあっていますか?

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