経営コラム


先を考えて動く

一般的に優秀と言われている人材は、自ら先を考えて動くことができる人です。

指示待ちで動くのではなく、自分で考えて行動に移すことができます。

そして、行動の結果が組織の利益に結びつくと、優秀と判断されます。

自ら先を考えて動くためには、2つのことを理解する必要があります。

 

ひとつは、組織全体のゴールを理解することです。

全体としてどこに向かおうとしているのかを理解できていなければ、独りよがりの行動になってしまいます。

組織と個人のベクトルを合わせることで、全体として高い成果を挙げることができます。

 

もうひとつは、組織の力学を理解することです。

自分が動くことで、他にどのような影響を及ぼすかが分からないと、思わぬ事故が起こります。

周囲に迷惑をかけるだけでなく、周囲から足を引っ張られることもあります。

余計なところで摩擦抵抗が起こったのでは、高いパフォーマンスを発揮することができません。

 

職場を異動した人が輝きを失う原因のひとつが、ここにあると考えています。

日本の企業や組織には、独自の力学があります。

その力学を理解できない人は、組織の中で力を活かすことができません。

ドロドロとした力学に巻き込まれてしまうと、その人の真価を発揮できません。

優秀な人材が育たない背景には、組織の負の力学があります。

 

【本日の質問】

あなたの会社では、先を考えて動く人材が活躍していますか?

アーカイブ