個性と自由とコスト | 【essentia|経営をデザインする】経営革新プロデューサー 菊地亮太
­

 経営コラム


個性と自由とコスト

システムを導入する際には、パッケージ化されたものを活用するほうが効率的です。

イニシャルコストが安いというのもあります。

パッケージ化は、多くの事例を元に最適化されているので、システムに業務内容を合わせた方が効率化できる可能性が高いです。

パッケージでは対応できない内容や、まったくの新しい取り組みの場合には、個別対応が必要になりますが、それなりのコストがかかります。

費用対効果やコスト負担の可否を検討して、実行するかを決定します。

 

このことは、功利主義的に考えると社会システムにも当てはまります。

個性の時代と言われますが、十人十色に対応しようとすれば、そのコストは膨大になります。

このコストには、費用だけでなく、人や時間といったリソースも含まれます。

自由には責任が伴うと言われますが、責任の中にはコスト負担も含まれると私は考えています。

 

組織が大きくなればなるほど、個人の責任は見えづらくなります。

一人ひとりが自分ごととして取り組まなければ大きな成果は得られないのは、企業も社会も同じです。

個の力と組織の力をバランスを取りながら、いかに組み合わせるかがポイントです。

多様性が高まるほど、組み合わせのパターンが増えますので、バランス取りはますます難しくなっています。

難しいからこそ、みんなで自分ごととして、考えて行動する必要があると私は考えています。

アーカイブ