経営コラム


何もしない時間を作る

日本人はバカンスを取らないとよく言われます。
定年になったら悠々自適な放浪生活をと夢みていても、いざそのときになると実行できない人がほとんどです。
理由は様々でしょうが、「何もしない時間」を取るのが苦手という人も多いのではないでしょうか。

会社で働いていると、次から次へと仕事が飛んできます。
それを処理している内に、あっという間に一日が過ぎます。
仕事ができる人ほど仕事が回ってきますので、どんどん忙しくなります。
つまり、仕事の忙しさが、その人の能力のひとつのバロメーターになっています。
このように考えると、仕事をしないということは、能力がないということになってしまいます。
中には、わざわざ忙しそうに振る舞う人もいるほどです。

しかし、あまりにも根を詰めすぎると、どこかで糸が切れてしまいます。
PCも使いっぱなしでは不具合が出ます。
たまには、再起動をする必要があります。
人もときには何もしない時間が必要です。
話すことも考えることもせず、ただぼうっとする時間です。
そのような時間を設けることで、頭の中が整理されて、気持ちが落ち着きます。

私には、公園など何箇所かぼうっとする場所があります。
坐禅を組んで強制的に頭を空にすることもあります。
一番多いのは、湯船の中です。
ただお湯に浸かって、ぼうっとします。
そうすると一日がリセットされて、また翌日からがんばることができます。


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