他部門への依頼の仕方 | 【essentia|経営をデザインする】経営革新プロデューサー 菊地亮太
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 経営コラム


他部門への依頼の仕方

製販会議などに参加していると、お互いに意見が対立して雰囲気が悪くなることがあります。
このままでは危ないなと感じた時は、一時的に運営を引き受けてソフトランディングを図ります。
どのように意見を言えば、角を立てずに他部門に依頼ができるのか、ポイントをまとめます。

1.率直に話す
クッション言葉というものがあります。
会話を円滑にするために使われる「大変恐縮ですが」のような表現です。
相手に不快な思いをさせないために、ビジネスでも使われます。
しかし、会議のような場では逆効果になります。
内容をオブラートに包まず、率直に話したほうが議論をしやすくなります。
言い訳のような補足説明も不要です。
要求内容と前提条件などを分けて話すことも大切です。

2.事実ベースで話す
推測で話をしていても意味がありません。
データで裏付けをした上で、数字を使って議論をします。
事実ベースで話をすると、感情の入り込む余地が少なくなります。

3.共通のメリットや目標を示す
お互いにとってのメリットや目標を示すことで、一体感を持って取り組みます。
相手のメリットも示すことで、相手のことをきちんと考えていることを伝えます。
一方的に自部門の希望だけを伝えたのでは、角が立ちます。

4.相手の専門領域まで立ち入らない
相手にもプライドがあります。
専門領域のことは相手に任せるべきです。
例えば、営業から製造へ原価の引き下げを依頼する場合、詳細に工程のムダを指摘して改善するように伝えたとします。
どんなに指摘した内容が正しかったとしても、外部からの指摘は時として受け入れ難いものです。
感情的になってしまっては、議論は上手く進みません。


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