先日、駅のホームで電車を待っていたときに、気になるアナウンスがありました。
電車が入ってきたときのものですが、「聞こえてますか?下がってください。」というものでした。
この「聞こえてますか?」が、引っかかりました。
おそらく、通常のアナウンスをしても、ホームの端から離れなかった方がいたのだと思います。
そこで、ピンポイントで指摘するアナウンスに変えたのでしょう。
マナーの問題などもありますが、このとき私が感じたのは、駅のアナウンスはどこか他人事に聞こえるということです。
昔のマイクが悪かった頃の名残なのかもしれませんが、ただ音を拡散させているような話し方に聞こえます。
そのため、自分には関係がないと流してしまう人が多いのではないでしょうか。
これは、不特定多数に話す場面全般に当てはまります。
例えば、朝礼でどんなに良いことを話しても、相手が自分事として受け取らなければ、意味がありません。
そうならないためには、一人一人に話しかける気持ちで話すことです。
実際には、一人一人にというのは、無理かもしれません。
それでも、相手に届けようとして話せば、印象はまったく異なります。
相手を動かしたいのであれば、相手に届くように伝えるのが、基本です。