再生計画などを作成していると、リストラの可否が検討されることがあります。

販管費の削減は実効性が高いため、人員の削減を要望されることがあります。

その会社の状況で判断は変わりますが、私はリストラは最後の検討するようにしています。

それは、ヒトは人件費というコストであると同時に、人材という経営資源でもあるからです。

安易に人員削減を行ってしまうと、会社の競争力を失うことになりかねません。

 

まずは、現状の販管費で必要な経常利益を出せるだけの売上総利益を目指します。

売上の増加や仕入の削減など、具体的な方策を検討します。

その方策に実行可能性があり、売上総利益を確保できそうであれば、問題ありません。

方策に実行可能性がなかったり、十分な売上総利益を確保できない時には、販管費の削減を検討します。

このとき、企業競争力を落とさない項目から検討していきます。

例えば、お使いで加盟している初会議であったり、見栄で購読したりしている図書費などです。

これらから削減をして、必要な経常利益を確保するようにします。

 

私は基本的に人を切らずに利益を出すことを目指します。

それでも、一定の人に辞めていただくこともあります。

それは、今後の会社の方針に賛同いただけない方々です。

これから高いハードルに挑もうというときに、組織の足並みが揃わないのは困ります。

そこで、どんなに能力のある方でも、方針に賛同いただけない方には去っていただきます。

 

人員整理は、コストから考えるのではなく、経営資源として活用できるかどうかで、判断しなければなりません。

 

【本日の質問】

あなたの会社では、人材を活かす経営を行っていますか？

 

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