経営コラム


メーカーにおける収益力アップの視点

・生産に関わる人数が増えれば増えるほど、次工程への手待ち時間は長くなり、生産性が落ちます。
⇔多能工化には教育の時間がかかります。

・中小企業はExcelで管理していることがあるが、売り上げ規模が大きくなると、活用できなくなります。
→DB化が必要です。

・総合効率=機械稼働率×生産率
=(機械稼働時間/可動時間)×(生産数/機械能力)

・生産管理のスコープは以下の3点です。
①生産計画立案・進捗統制または工程管理(最狭義)
②生産の合理化に結びつく活動に関する管理、QCD管理(狭義)
③生産の合理化よりも、付随業務に対する管理を含む設計管理・資材管理・作業管理・設備管理等(広義)

【ビジネスモデル】
・変動費型(限界利益率が低い)と固定費型(限界利益率が高い)
・見込型事業と受注型事業
・生産タイプ:①見込生産(自社製品繰返し)、②見込受注生産(請負製品繰返し)、
 ③個別受注生産、④装置産業(工場の性能が生産性を決める)
・製品構成:①拡散型(食品等)、②収束型(自動車等)
・受注タイミング:①受注生産、②見込生産
・製品種類と数量:①少品種多量生産、②多品種少量生産
・部品(製品)の流し方:①個別生産、②連 続生産、③ロット生産
・設備配置:①機能別配置(ジョブショップ型、直列生産、多台持ち、大量生産向け)、
 ②製品別配置(フローショップ型、並列生産、多能工化、多品種少量生産向け)

・生産方式:①PUSH方式(従来型)、②PULL方式(看板生産方式)、③セル型生産方式(超並列生産)、④BTO(受注生産方式)

・コストアップの一因は、多品種化(多様化)です。
・ABC分析を行い、Cランク製品をカットすることで利益が伸びます。

・ボトルネックの解消がポイントです。
・ボトルネックの種類:①モノの流れと情報の流れ、②思考(方針の誤り、過去のトラウマ)、③市場からの制約条件
・仕掛品が多いところがボトルネックであることが多です。
・ボトルネックが複数ある時は、後工程から解消します。

【生産タイプ別KFS】
・見込生産:①需要予測の正確化、②販売計画に基づく資材所要量計画(MRP)、③MRP+スケジューラー、
 ④標準原価管理の強化、⑤見込生産の受注生産化(トヨタ方式)
・見込受注:①ロットサイズを小ロット化、②段取り替え時間のシングル化、③リードタイムの短縮
 ④仕掛品量の適正(極小)化、⑤共通品に対するMRP計算
・個別受注:①部品の統一化、②納期管理の徹底(設計納期・製造納期)、③MRP+スケジューラー、
 ④見積原価、実際原価の差異分析強化、⑤受注引き合い時点からの進捗管理、
 ⑥受注時点における価格と納期の適正化、⑦受注生産の見込み生産化(受注のためにリスクを取り、納期を短縮させる)
・装置産業:①投入原料の品質安定化、②完全な自動化

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