経営コラム


マジックワード

マジックワードと呼ばれるものがあります。
ネットで意味を調べてみると、様々な解釈があります。
ここでは、「意味ははっきりしないが意図が何となく伝わる言葉」という意味で使用したいと思います。
「マジックワード」という言葉自体が、マジックワードになっているようです。

こうした言葉は、経営においてもよく使われます。
少し前には、「カタカナ言葉」として話題になりました。
「今回の会議のアジェンダは、KPIのイシュー分析です。」などという表現は、分かるようで分かりません。
経営理念も、マジックワードになってしまうと、お題目化します。
「顧客満足向上のため、組織一丸となる」と言われても、具体的にどのように行動して良いか分かりません。

言葉とは、概念の集合体です。
聞き手はコンテクストを元に、言葉を概念に戻します。
このとき、話し手と聞き手で齟齬が起こる可能性があります。
齟齬が起こったまま、なんとなく話が進んでしまうのが、マジックワードの怖いところです。

このような齟齬は、いざというときに、大きな差となります。
大事な情報は、しっかりと噛み砕いて伝えなければなりません。
全員が同じ概念を共有しなければ、伝わっていないのと同じです。

【本日の質問】
あなたの会社では、マジックワードが飛び交っていませんか?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

アーカイブ