何か新しいことを始めようとすると、抵抗する人がいます。
人は変わることを嫌いますので、抵抗すること自体は特別なことではありません。
しかし、組織全体が変わろうとしているときに、いつまでも抵抗されると困ってしまいます。
このような人を動かす方法として、ピア・プレッシャーをかけるという方法があります。
ピア・プレッシャーとは、簡単に言えば、みんなやっているということです。
仲間が変わったのに、あなたは変わらないのですか?と圧力をかけることで、相手の変革を求めます。
非常に日本的といえますが、効果的なやり方です。
ピア・プレッシャーを機能させるためには、相手が焦るほどの圧力をかけなければなりません。
その人だけが変わっていないということを、明確にする必要があります。
ただし、個人攻撃をしてはいけません。
ある支援先では、売り込み商品を決めて、売上を増加させる取り組みをしていました。
どうしても一部門だけ、取り組みが進まないところがありました。
そこで、朝礼で各担当者に当日の売り込み商品を発表してもらうことにしました。
他の担当者が発表する中で、その方だけ発表できないという状況が続くことで、本人の意識が変わってきました。
最終的には、自分なりに考えて実行することになりました。
ピア・プレッシャーとパワハラは、まったくの別物です。
本人の自覚を促す取り組みでなければなりません。
【本日の質問】
あなたの会社では、ピア・プレッシャーを活用していますか?