経営コラム


ターゲット顧客

自社のターゲット顧客を考える際に重要なことは、誰が自社の提供価値を理解して対価を払ってくれるかということです。
顧客に喜んでもらうことは大切ですが、きちんと対価が得られなければ、ビジネスとして成り立ちません。

ある料理店は、自分で好きな分だけオーダーできて、食べた分だけ支払うという形式で人気が出ました。
当初は様々な年代の方が来店していましたが、特に高齢者に人気のことが分かりました。
そこで、高齢者に合わせたメニューを豊富にしました。
結果として、顧客の大半が高齢者になりました。
すると、徐々に売り上げが下がっていきました。
売り上げを分析してみると、客数は増えていましたが、客単価が落ち込んでいました。
高齢者の方は、あまり量を食べないため、客単価の低下につながってしまいました。

ある惣菜店では、若い主婦層を増やすために、メニューを刷新しました。
カフェにあるようなスパイスやハーブを利かせた本格的な料理を揃えました。
しかし、結果は不評でした。
お惣菜は家族で食べるため、小さなお子さんの口には合わなかったようです。
真のターゲットは、お子さんでした。

適切な価値を提供して、適切な対価をいただける顧客が、本当にターゲットとすべき顧客です。

※事例はフィクション(改編済み)です。

【本日の質問】
あなたの会社では、適切なターゲット顧客設定ができていますか?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

アーカイブ