経営コラム


ストーリーとバックストーリー

一昔前に、ストーリーで売るというのが流行りました。
職人系を中心に、開発秘話やこだわりを紹介するようになりました。
現在でも、ネットショップなどで、そのような記述が見られます。

私は、開発秘話やこだわりだけでは売れないと考えています。
人の苦労話にお金を払う人はいないからです。
人は価値を感じたものに対して、対価を払います。
開発秘話などは、価値を裏付けるバックストーリーに過ぎません。
相手にとっての価値を伝えて、バックストーリーで価値を強化するというのが、正しい使い方です。

当初のストーリーは、その商品を使用すると、どのような生活が送れるかというものでした。
これは、商品の使用価値を分かりやすく伝えるための工夫です。
どのような価値観を持った人におすすめなのかも分かります。

売れるためのストーリーを描くのは大変です。
まずは相手にとっての価値を明確にするところから始めることが大切です。
そうすれば、ストーリーとバックストーリーを混同することはありません。

【本日の質問】
あなたの会社では、商品の価値を適切に伝えられていますか?


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