経営コラム


ストアコンセプトを見直す

シャッター商店街や百貨店の苦戦など、かつて小売の中心であったところが主役の座を奪われています。
GMSやショッピングセンターも苦戦しているところがあります。
いつまでも消費者を惹きつけることはなぜ難しいのでしょうか。

最も明確な理由は、消費者が変化するからです。
エコ意識の高まりなど、マクロの動きもありますし、
結婚などのライフステージの変化のような、ミクロの動きもあります。
同じ人であっても、消費の選択基準は変化し続けます。

小売業は、その変化に対応し続けなければなりません。
対応の仕方には2種類あります。
ひとつは、簡易包装やレジ袋の削減など、提供方法を変えることです。
品揃えの変更なども、提供方法の変化のひとつです。
これらは短期的・表面的な対応です。
すぐに対応することができますが、これだけでは対応しきれなくなることもあります。

そのようなときには、ターゲットを変更したり、自社の提供価値を変更したりすることです。
これまでは、価格を下げて商品を並べておくだけでも売れたかもしれません。
しかし、競合の進出などにより、それまでの価格設定では売れなくなることがあります。
そのようなときに、こちらも価格を下げるといった提供方法の変更で対応をすると、泥沼にはまる可能性があります。
価格ではなく、利便性で勝負をするなどして、今までとは異なるターゲットを狙う必要があります。
新たな顧客を獲得するためには、自社の提供価値を明確にして、しっかりと訴求をしなければなりません。
これらは、根本的な変更を伴う対応です。
変更には、膨大なエネルギーが必要です。
安易な変更は危険です。

外部環境の変化しているにもかかわらず、ストアコンセプトが変更されないままだと、時代に取り残される可能性があります。
常に自社のストアコンセプトを確認して、必要に応じて変更することが大切です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

アーカイブ