経営コラム


コミュニケーションはすれ違う

相手と話をしていても、どうもこちらの意図が伝わらず、同じ日本語を話しているのにどうして?と思うことがあります。
こちらの説明が悪いのか、相手の理解力が悪いのか、悩ましいところです。
後者を選択すると、相手への批判につながります。

基本的に、言葉は通じないと思って話をしたほうが健全です。
言葉の意味とは、その人の経験です。
言葉がキーとなって、ある記憶が引き出されます。
そして、文脈に応じて、適切な意味が決定されます。
つまり、「経験」と「文脈の理解」が異なれば、同じ単語でも意味は異なります。
このことを理解すれば、言葉が通じないのは当然です。

「経験」は人によって異なります。
自分がした経験を相手もしているとは限りません。
また、どの経験を重要視しているかも、人によって異なります。
先輩が後輩に仕事を教えるときに苦労する一因は、ここにあります。

また、「文脈の理解」は、「コモングラウンド」によって行われます。
「コモングラウンド」とは、文化や風土などです。
生い立ちによって、コモングラウンドは異なります。
同じ会社であっても、立場が変わると見方が変わります。
他部門と話をしていて苦労する一因は、ここにあります。

コミュニケーションのすれ違いをなくすには、時間をかけて丁寧に行なうしかありません。
一度、共通の経験やコモングラウンドができてしまえば、後はツーカーの仲になることができます。

【本日の質問】
あなたのコミュニケーションは、すれ違っていませんか?


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