「正しいことを言っているのに、なぜ社員は動かないのか?」
組織変革を進めていると、ぶつかる壁です。
経営者やリーダーなら、一度はこうした壁にぶつかったことがあるのではないでしょうか。
私自身もコンサルティングを行う中で、やってしまうことがあります。
ロジカルに説明し、数字の根拠も示していても、相手を動かすことができません。
その原因のひとつは、「脳の拒絶反応」にあります。
■ 正論は、時に「攻撃」として認識される
人間には、自分の行動や考えを自分で決めたいという「心理的リアクタンス」という性質があります。
たとえそれが100%正しい指摘であっても、他人から強制された(と感じた)瞬間に、脳は「自由を奪われた」と判断し、無意識に反発心を生み出します。
「正論」という武器で相手を追い詰めると、相手の脳は「防御モード」に入り、耳を閉ざしてしまうのです。これでは、どんなに優れた戦略も浸透しません。
■ 心理学を応用した「動く組織」への転換
私がコンサルティングの現場で推奨しているのは、正論を伝える前に「3つのステップ」を踏むことです。
心理的安全性の確保 「否定されない」という安心感がなければ、人は新しい提案を受け入れられません。まずは相手の現状の苦労を「承認」することから始めます。
「問い」による自己決定の誘発 「こうしろ(命令)」ではなく、「どうすればより良くなると思う?(質問)」に変える。自分で答えを出した瞬間、それは「ノルマ」から「自らの目標」に変わります。
一貫性の原理の活用 小さな合意(YES)を積み重ねることで、大きな変化への抵抗を減らしていきます。
■ 経営とは、突き詰めれば「人間理解」
マーケティングで顧客の心を動かすのも、チームビルディングで社員の熱量を引き出すのも、根底にあるのは「人間心理のメカニズム」です。
数字やロジックは必要ですが、最後に人を動かすのは「感情のスイッチ」です。
理論と感情の両面からアプローチすることが大切です。
【本日の質問】
あなたの組織では、正論が「武器」になっていませんか?
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