『良い戦略、悪い戦略』を読みました。
戦略のあるべき姿について、鋭い指摘がされています。
戦略立案ごっこにならないために一読をお勧めします。
特に共感した点を以下に私感と共に記します。
・「良い戦略は必ずといっていいほど単純かつ明快である。」
よく言われることですが、複雑そうに見せるのは簡単なことです。
誰でも分かるようにシンプルにできるかどうかがポイントです。
・「良い戦略は直面する難局から目をそらさず、それを乗り越えるためのアプローチを提示する。」
課題を抽出していくと、耳の痛い項目が必ずあります。
言い訳をしてそこから逃れることはできますが、それではいつまで経っても問題は解決されません。
また、具体的な方法が提示されなければ絵に描いた餅になってしまいます。
・「本当に有効な戦略を練りあげて実行する人にとっては、空疎なレトリックや悪い戦略の存在は大きな障害物となる。」
これはコンサルタントとして、耳の痛い指摘です。
相手に合わせた言葉だけの戦略は何の意味も持ちません。
しっかりと本質を捉えた戦略を立案しなければなりません。
・「戦略のカーネルには行動が含まれていなければならない。」
計画を立てただけでは、意味がありません。
きちんと実行をし、PDCAサイクルを回していくことが重要です。
・「戦略とは仮説である。整然と推論を重ねて問題を解決する。」
未知のことに挑む戦略には、明確な答はありません。
試行錯誤を繰り返す中で、答が見えてきます。
もちろん、事前調査などで致命傷は避けなければなりませんが、失敗を恐れていては前に進めません。
ここでもPDCAが重要です。
上記以外にも様々な指摘のある良書でした。