『ビジネスで失敗する人の10の法則』を読みました。
著者のドナルド・R.キーオ氏は、コカ・コーラ社の元社長です。
当時の自身の経験を元に、失敗する人の特徴を挙げています。
その10の法則+1は以下の通りです。
1、リスクをとるのを止める
2、柔軟性をなくす
3、部下を遠ざける
4、自分は無謬(むびゅう)だと考える
5、反則すれすれのところで戦う
6、考えるのに時間を使わない
7、専門家と外部コンサルトを全面的に信頼する
8、官僚組織を愛する
9、一貫性のないメッセージを送る
10、将来を恐れる
11、仕事への熱意、人生への熱意を失う
言われてみれば、当たり前のことばかりです。
しかし、それでもこの法則を犯してしまうのが、人間の弱さです。
その弱さを克服する方法は2つあると、私は考えます。
一つは、仕組みを作ることです。
人間は弱いものという前提に基づいて、それをカバーするようなルールや制度を設けます。
例えば、3の「部下を遠ざける」を回避するためには、
形式的な会議を止めて、自ら現場を回る仕組みを作るようにします。
もう一つは、自分を信頼することです。
自分が信頼出来ないと、心に迷いが生じます。
心に迷いがあるときに判断をすると、上記のような失敗の法則を犯しやすくなります。
自分を信頼するためには、自分のやりたいこと(方向性)を明確にして、
価値(判断基準)をしっかりと持たなければなりません。
迷った時には、進むべき方向が合っているか、判断基準に合致しているかを考えれば、
自信を持って決断することができます。
言うは易く行うは難しですが、まずは自分が自分を信じてあげたいと思います。