ダイアン・アッカーマン著『「感覚」の博物誌』を読みました。
「匂う」、「触れる」、「味わう」、「聞く」、「見る」、「感じる」について、様々なエピソードが紹介されています。
科学的な分析ではなく、情緒的な散文で構成されています。
事例集として気軽に読むと面白いです。
今日の商品開発において、「感覚訴求」は不可欠です。
エモーショナルデザインという言葉もありますが、基本的機能を充実させただけでは、消費者を満足させられません。
いかに感動を与えられるかがポイントです。
感覚は誰にでもあるものです。
しかし、感動のポイントは人それぞれです。
万人に共通するものを探っていくと、特徴のない商品なりがちです。
それよりも、ターゲットを絞って、その人たちの感性を揺さぶる商品が必要です。
どのようなときに人の心が揺れるのかを知っておくことは、
感性的な商品開発には不可欠です。