経営コラム


「孫正義×堀義人トコトン議論」私的総括

「孫正義×堀義人トコトン議論」をUSTで視聴しました。
様々な意見が外野でも飛び交っていましたが、私見も交えつつ、私なりに論点を整理してみたいと思います。
尚、私は議論視聴前から、次のようなスタンスでいます。(孫氏の「ミニマム論」に極めて近いです)
「原発の事故時の影響を考えると、原発に頼らないほうがよいが、現時点では依存せざるを得ない」

異論・ご意見等ございましたら、コメントにご記入ください。
商用利用を避けるため承認制にしておりますが、批判的コメントは削除するようなことはいたしません。

【現状の整理】
・ピーク電力は、火力+水力発電だけでまかなえてきた。(孫氏)
・ピーク電力に一定の供給余裕を持たせようとすると、火力+水力だけではまかなえない可能性がある。(私見)
・そのまかなえない分は原子力発電に頼らざるを得ない。(私見、孫氏(?))
(孫氏は火力+水力の上に自家発電分を持ってきていましたが、国が管理できない自家発電よりも原子力を優先すべきと考えます)

【必要最低限の原子力発電をなくすためには】
1、原子力発電分を安全な発電に変える。
2、節電を行う。

【原子力発電分を安全な発電に変えるためには】
1、自然エネルギーを推進する。(両氏)
2、火力発電のうち、石炭発電をLNG発電に切り替えて、発電効率を上げる。(孫氏)
3、原子力発電の技術開発を進めて、原子力発電をより安全なものにする。(堀氏)
4、自家発電の買い取り制度を進める。(孫氏)

【節電を行うためには】
1、今ある電球をLED電球に代替すれば、原発6基分の節電になる。(孫氏)
2、現在も国民の努力によって20%以上の節電ができている。(孫氏)
3、現在の節電状況下では、工場の生産性が低下し望ましくない。(堀氏)

最後に、個人的な願望ですが、今後の方向性として以下のようなものを望みます。
「原発事故前の生活水準・生産水準を落とさないような節電を実施し(技術開発も含む)、
それでもまかなえない分は、自然エネルギーで代替可能なように(コストや安定性)技術開発を進める。」

One thought on “「孫正義×堀義人トコトン議論」私的総括

  1. YEN

    日本の為には
    菊地さん、
    いつもお世話になります。

    日本の為にはやはりこれを機に自然エネルギー、代替燃料への技術革新が進む事が重要かと思います。そこで得た経験は世界に売れます。今は世論も味方ですので、この流れは活かすべきです。

    しかしながら、製造業に関しましてはそれほどの時間的猶予がなく、今までは踏ん張っていた企業も、円高・電力不足・節電・材料費高騰(原油などは落ち着いてきましたが、レアメタルなどは一部高騰中です)・(税制を含めた)政治不信・震災などの環境を踏まえると海外へ出ていく流れも加速するのではないかと危惧します。

    それらを踏まえると、政府は自然エネルギー・代替エネルギー開発を推奨するという意思を大々的にアピールしつつ、原子力などは現状維持を静かに行えばいいのではないかと思います。

    ただ、これは医療に携わる人間としての私見ですが、人々が原子力を恐れるのは放射線被ばくを恐れるのと同義。これは医療の進化とともにいつかは乗り越えられるのではないかと思っています。

    個人的には代替エネルギーが原子力に代わるより、人々が放射線を乗り越え方が容易ではないかと思っています。

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