経営コラム


「会議は踊れども進まず」にならないために

会議をしていると、意見は活発に出ているが、何も決まらないということが起こることがあります。
間違った意見はないが結果が出ないというときは、以下の2点を確認してみてください。

1.前提としている内容が同じかどうか確認する
前提条件が異なれば、判断も異なってきます。
いま議論している内容の前提条件は何か一度立ち止まって確認してみてください。
また、論理の階層が一段下の状態で議論を行っている場合もあるので、注意が必要です。
これは例えば「利益向上」について議論する際に、「販売促進を強化するか」「リストラをするか」でもめているような場合です。
どちらも、「利益向上」を意識していますが、前者は「売上拡大」を、後者は「コストカット」を前提として話をしています。
そこで、具体的方策から階層を一つ上げて、「売上拡大」か「コストカット」か利益向上のための方向性について議論します。
もしくは、各具体論について、「売上拡大」と「コストカット」の視点から議論をします。

2.関連しているが関係ないことを話していないか確認する
議論が進んでいくうちに、論点がどんどんと展開されていくことがあります。
その結果、関連してはいるが元の論点とは異なることが、現在の論点になっていないか確認をします。
特に、話好きな方やアイデアが豊富な方がいるときは注意です。
関連していて大事なことは、パーキングロットに書くということを、ファシリテーションでは行います。
そして、元の論点に戻るようにします。
パーキングロットがすぐにいっぱいになるようでは、いつまで経っても結論が出ません。

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