D社では、新たに除菌消臭剤を取り扱うことになりました。
この商品は、多くのウイルスに有効的でありながら、人体には無害という商品です。
そのため、用途は無限にありました。
提供価値を考える際に陥りがちな罠として、何にでも使えるというメリットがあります。
戦略立案において、何でもできるというのは、何もできないということと同義です。
各メリットがぼやけてしまい、訴求力がなくなってしまいます。
様々なメリットのうち、何に特化をするか議論を重ねました。
あるとき、一人の営業員が、取引先が発注作業で困っていることに気がつきました
そこで、営業員はこの除菌消臭剤を何にでも使えるオールインワン商品として提案をしました。
何にでも使えるということは、既存の商品を一つに置き換えられるといくことに気がついたのです。
商品の各効果を別々に訴求するのではなく、すべてまとめてしまうことで、顧客の在庫管理や発注に関わる手間を削減することに成功したのです。
先ほど、何でもできるは何にもできないと同義だと言いました。
それは、漠然とし過ぎていて、顧客の方でメリットを理解しきれないからです。
今回は、複数の商品を一つに置き換えることで、管理の手間を省くという顧客の課題解決に結びつけることができました。
そのおかげで、管理の手間を省きたい、少人数で運営している会社から順調に受注を取ることができています。